こんにちは、デザイナーのしろくまです。みなさんは、「adobe Bridge(アドビ・ブリッジ)」を使われたことはありますか? 私は毎日のデザイン業務で多々利用しています。
adobe Bridge は、WEBでも印刷物でも、多くの画像データを使用する人におすすめしたいソフトです。そこで今回は、adobe Bridgeの機能や使用メリットなどを簡単にご紹介します。
Contents
adobe Bridgeってどんなソフト?
adobe Bridgeとは、一言でいうと、「たくさんの画像のプレビューを見ることができるソフト」です。
公式には、以下のように説明されています。
Bridgeは強力なクリエイティブアセット管理ソフトです。複数のクリエイティブアセットをすばやく簡単にプレビュー、整理、編集、パブリッシュすることができます。
この「素早く簡単にプレビューできる」という点がadobe Bridgeの一番の魅力であり、多くの利用者の使用用途ではないでしょうか?
つまり、adobe Bridge を使用すれば、jpgなどの画像ファイルはもちろん、PSD、AI、XDなどadobe製品で作成されたファイルのプレビューを簡単に見ることができるのです!
フォルダを開いてプレビューを見てみよう
フォルダの中を素早く見る方法は、大きく2つあります。
【フォルダ内のプレビューを見る方法】
①パスバーに任意のフォルダのパスを直接入力する
②お気に入りに登録しておく
よく閲覧するフォルダがある方は「お気に入りに登録」をおすすめします。
お気に入りの登録方法は2つあります。どちらもとても簡単です。
【お気に入りの登録方法】
■方法1:パスバーに直接フォルダの場所を入力し、フォルダを開いた後にツールバーからファイル>「お気に入りに追加」を選択する。
■方法2:任意のフォルダをお気に入りパネルに直接ドラッグ&ドロップする。
どちらの登録方法でもOKです。
便利! 下層フォルダの中も一気に表示
プレビューを見たいのがjpgやPSD画像だけの場合、MacユーザーならFinderで十分と思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、adobe Bridgeは1つのフォルダの中身だけでなく、そのフォルダの下層すべてをまとめて見ることができます。
たとえば、Aのフォルダの中に「A-1、A-2、A-3」と3つのフォルダがあった場合、AとAの下層にあるA-1、A-2、A-3の中身を一度に見ることができる、という事です。
この機能がとっても便利なため、おすすめです!
【下層フォルダの中身を一度に見る方法】
パスバー最後の 「>」をクリック、「サブフォルダー内の項目を表示」を選択します。
画像数が多い場合、読み込みに少し時間がかかりますが、複数のフォルダをひとつずつ覗いて、欲しいデータを探す手間がなくなります。
【フィルター機能を使ってみよう】
沢山のデータを一度にプレビューできるとはいえ、フォルダの中にはjpgだけでなく、テキストファイルやフォルダなどたくさんのデータあって、欲しい画像を探すのは大変……という時は、フィルター機能を使ってみましょう。
私が良く使うのは「ファイルタイプ」です。
【フィルターの使い方】
フィルターパネルよりファイルタイプのリストを表示してください。
ここで「JPEGファイル」にチェックをいれたら、フォルダの中のjpgだけが表示され、「Photoshopドキュメント」を選択すればPSDの画像がソートして表示されます。チェックボックスなので複数選択ももちろん可能です。
フィルターには、「ファイルタイプ」「キーワード」「作成者名」「修正日」「画像方向」「縦横比」「カラーモード」「ビット数」「Camera Raw」などが用意されています。
例えば、広告バナー画像などを多く制作されるデザイナーさんは、過去のバナー画像をまとめたフォルダを作成しておき、縦横比で1:1などサイズを選ぶと、過去のデータの中から同じ縦横比率のバナーだけを一覧で見ることができるのでおすすめです。
コンタクトシートを作ってみよう!
撮影などの後、上司から「コンタクトシート作って」と言われた経験がある方はいらっしゃいますか?
昔はカメラでの撮影がフィルムだった時代、フィルムを現像に出すと、現像された写真とは別に、1枚の紙にそのフィルムで撮影された写真がすべて小さく並んでいるインデックスプリントが付いてきたりしたものです。
余談ですが、
・インデックスプリント:撮影した写真のサムネイルが一覧になったプリント
・コンタクトプリント:フィルムを印画紙にのせて焼き付けたもの
というそうです。
今回作成するのは「コンタクトシート」です。
要するに、adobe Bridgeを使ってデータのサムネイルが一覧になったものを作ってみよう!ということです。
これがあると、adobe Bridgeを持っていない人にもPDFやプリントしたものを渡して画像一覧の共有を行うことができます。
何かデザインを制作するときなども、撮影したデータすべてを送ると大容量になる場合も「この中から欲しい画像を選んでくれたら、送ります」なんてことができて便利です!
【コンタクトシートの作り方】
1.出力ワークスペースを開きます。
2.「出力プレビュー」と「コンテンツ」が表示されるので「コンテンツ」からサムネイルにしたい画像を選択して、「出力プレビュー」にドラッグします。
3.「出力設定」でサムネイルのレイアウトを設定します。縦横の写真の枚数、余白の広さなどを設定したり、タイトルをつけたり、などもできます(タイトル付けは意外と重要なので、必ずつけることをおすすめします!)
出力プレビューに表示されている画像を選択すると回転がかけられたり、画像の順番をドラッグで入れ替えたり、などもできます。
4.レイアウトが完了したら「PDFに書き出し」をクリックします。
完成です。
adobe Bridgeを活用して作業を快適に!
以上のように、adobe Bridgeは制作工程の中での、ちょっとした手間がかかる部分を快適にしてくれるソフトです。
一つ難があるとすれば、有能なゆえに、動作が重いということでしょうか。私はこれが解消され、複数のタブ表示ができる日を心待ちにしています!
皆さんもadobe Bridgeを上手に活用してみてくださいね。
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