こんにちは、広告担当の植本です。リスティング広告を運用していると、
CPCが上がって費用対効果が合わなくなる……、予算が厳しい中でできる限りリーチを広げたい……、CPCがもう少し低ければ……
と思うことはしばしばあるのではないでしょうか。
Google広告において、できるだけ低いCPCで上位掲載を目指すためにできることをこの記事でご説明します。
Contents
Google広告で低CPC×上位表示させる方法
低いCPCで上位掲載を目指すために行うべき施策は、大きく分けて2点あります。
【1.広告ランクを上げる】
まず1点目が、広告ランクを上げること。この広告ランクが決定する指標として、「品質スコア」「入札単価」「広告オプション」があります。
【品質スコア】
10段階で評価されるスコアで品質スコアの評価基準として、以下の3つが挙げられます。
・広告の関連性
・ランディングページの利便性
・推定クリック率
※品質スコアは、「キーワードの表示項目を変更」から品質スコアを開き、「品質スコア」をチェックすると確認することができます。
こちらはキーワードのステータスが「品質スコアが低いため、ほとんど表示されません」となった場合の対策にもなるため、ぜひ意識したい内容です。
■広告の関連性
「広告の関連性」は、広告の内容とキーワードに乖離がないかというものです。
つまり、「タイトルや説明文にできるだけ検索キーワードが入っているほうがいい」ということになり、キーワードがタイトルや説明文に含まれている場合、クリック率が上がる傾向があることからも重要な項目です。
こちらの対応策の一つとしてご紹介しておきたいのが、広告カスタマイザという入稿方法です。これは、広告の一部を任意の言葉に変換することができるものです。
例えば「京都 カフェ」で検索した人には「京都のおしゃれカフェ5選」となる広告を、「大阪 カフェ」と検索した人には「大阪のおしゃれカフェ5選」とすることができます。
※詳しくは別記事、『【広告カスタマイザ設定方法】Google広告アカウントをシンプル&品質スコアを高めるための絶対施策と注意点』をご参照ください。
「キーワードの表示項目を変更」から品質スコアを開き、「広告の関連性」をチェックすると確認できます。
■ランディングページの利便性
ランディングページの利便性は、「キーワードの表示項目を変更」から品質スコアを開き、「ランディングページの利便性」をチェックすると確認でき、評価が平均より下の場合のみ対応が必要となります。
こちらは、サイトの読み込み速度に問題がないか、ユーザーにとって有用なコンテンツを提供できているか、ビジネスの透明性が確保されているか、などが評価軸となります。
■推定クリック率
推定クリック率は、「キーワードの表示項目を変更」から品質スコアを開き、「推定クリック率」をチェックすると確認でき、こちらも評価が平均より下の場合に対応が要されます。
推定クリック率は、実際にパフォーマンスとして上がっているクリック率とは異なり、当該キーワードが完全一致として出た場合、端末の種類やオークションなど、様々な要因に基づいて決定されます。
広告の関連性が低いと、十分な結果が期待できないとみなされるため、広告の関連性を高めることが対策となると同時に、そういったキーワードの特定にも役立ちます。
【入札単価】
入札単価と品質スコアをかけた数字が高ければ高いほど、広告ランクが高いという計算になります。
品質スコアが上がらない場合は、こちらを上げることに依存してしまう部分が大きくなるため、入札単価を抑える――即ちCPCを下げるためには、品質スコアとのバランスが重要です。
【広告表示オプション】
広告表示オプションは、できるだけもれなく入稿することで広告ランクの改善につながります。
ですが、こちらは入稿すればいいというものでもなく、サイトリンクのクリックがされているかなど、その質も問われるため、ユーザーにとって意義のある広告オプションを作成することをおすすめします。
【2.アカウントの構造を見直す】
低いCPCで上位掲載を目指すために行うべき施策の2点目は、アカウントの構造を見直すことです。
具体的に再考すべき点は
・品質スコアの上がらないキーワードはグループを切り離す
・グループを細分化しすぎていないかチェックする
の2つが挙げられます。
1つめの「品質スコアの上がらないキーワードはグループを切り分ける」というのは、Google広告では、品質スコアをグループ単位で精査されているためです。
また、キーワードの品質スコアが低いということは、即ち広告の質が低いことも考えられるため、キーワードと関連性の高い広告を作るというためにも、一度別途グループを立ち上げて入稿してみることが手段として挙げられます。
2つめの「グループを細分化しすぎていないかという点」については、1つめに挙げた品質スコアの決定に際してグループ単位での精査となるという側面が関わります。
マッチタイプやデバイスごとなど、グループを不必要に細分化してしまうことでグループごとのインプレッションが分散するため、表示の多いキーワードグループに配信が寄ってしまいます。
その場合、その他のグループが表示の際に、広告ランクを維持するため単価を引き上げてしまうため、自らCPCを高めている構造となるのです。
CPCを抑えるには包括的な対応が必要!
CPCを下げるためには、何か一つクリアしていればということはなく、包括的な対応が必要となります。
手探りで修正していく形になるかと思いますので、序盤で述べたような悩みに直面されており、気になる点があった場合は、是非それらを念頭に調整を試してみてください!