こんにちは、広告担当のPooyanです。
広告運用で最も重要な指標となるコンバージョンですが、時には計測タグを設置できないケースがあります。例えば、「PDF資料をダウンロードする」「外部サイトに遷移する」「LINEの友達登録をする」といったものです。
こうした時に利用したいのがGoogleアナリティクスの「イベントトラッキング」という機能。
これを利用すると上記のようなアクションの数を計測することができ、またLP内に3つある購入ボタンのどれが一番クリックされているかを確認してLP改善につなげるといったこともできるため、今回はその設定方法などをご紹介します。
Contents
イベントトラッキングの設定方法
イベントトラッキングはGoogleアナリティクスの機能のため、大前提としてサイトにGoogleアナリティクスのトラッキングコードが設置されている必要があります。
このトラッキングコードは、1行目に「gtag.js」または「analytics.js」と記載されています。これはいわゆるバージョンの違いで、2017年以降に設置した場合は「gtag.js」、それ以前は「analytics.js」が使われています。
本記事では「gtag.js」が使われている前提で進めていきます。
【gtag.jsのトラッキングコード】
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<!– Global site tag (gtag.js) – Google Analytics –>
<script async src=”https://www.googletagmanager.com/gtag/js?id=UA-105843789-1″></script>
<script>
window.dataLayer = window.dataLayer || [];
function gtag(){dataLayer.push(arguments);}
gtag(‘js’, new Date());
gtag(‘config’, ‘UA-xxxxxxxxx-x’);
</script>
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イベントトラッキングのタグは以下になります。
これをaタグのonclickイベントなどとして設置することで、計測が行われるようになります。日本語で書いている部分はそれぞれ設定する必要がある項目ですので、解説していきましょう。
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“gtag(‘event’, ‘アクション’, {‘event_category’: ‘カテゴリ’,’event_label’: ‘ラベル’,’value’: ‘値’});
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①アクション
設定する操作のタイプをあらわします。任意で名称をつけられますが、一般的にクリックをするものなら「click」、ダウンロードをするものなら「download」が使われているかと思います。
②カテゴリ
上記アクションの対象をあらわします。どこかのページにつながるリンクなら「link」、PDFファイルのダウンロードを行うなら「pdf」といった形で設定します。
こちらも名称は任意ですので、管理者にとって一番わかりやすいように決めればいいでしょう。
アクションとセットで考えると、例えばアクションがclickでカテゴリがlinkなら「リンククリック」、アクションがdownloadでカテゴリがpdfなら「PDFダウンロード」ということになります。
③ラベル ※省略可
カテゴリを細分化するのに使用します。PDFはPDFでも何のPDFなのか、どのページへのリンクなのかといった区別をつけられるようになります。日本語で設定することも可能で、不要なら省略して構いません。
④値 ※省略可
イベントの値を設定する場合に使用します。アクションの回数をカウントするなら「1」、アクションが1000円の価値があるコンバージョンであるなら「1000」といった形です。こちらも不要なら省略して構いません。
Googleアナリティクスでの確認方法
イベントタグを設置して計測が行われるようになると、Googleアナリティクス管理画面の「行動→イベント」に表示されるようになります。
「概要」では合計イベント数などの概要、「上位のイベント」ではアクション・カテゴリ・ラベルごとのデータ、「ページ」ではページごとに発生しているイベント数のデータ、「イベントフロー」ではイベントの発生順を確認できます。
目標設定とGoogle広告との連携
設定したイベントは、以下の手順でアナリティクスの目標として設定することができます。
①設定画面から「新しい目標」をクリックして、目標設定をカスタム、タイプをイベントに設定
②イベント条件に設定したイベントのアクション・カテゴリ・ラベル・値を入力
これで最後に保存をすると、目標設定が完了します。
目標設定を行うと、Google広告のコンバージョンにインポートすることができ、広告管理画面でどの広告からイベントの発生につながったかが計測できるようになるため、一般的な広告と同じように運用が可能です。
Googleアナリティクスを活用しよう!
残念ながら、Yahooなどの媒体ではこの連携はできません。
しかし元が計測タグを設置できないという状態だったことを考えれば、Googleアナリティクス上で計測できるだけでも大きく意味があると言えますので、是非活用しましょう!