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November 21.2018

WEB広告やアフィリエイトに影響を与える「ITP」概要と対策を知ろう!

PC,smartphone

こんにちは、広告担当のPooyanです。最近「ITP」または「ITP対応」という言葉を耳にすることはありませんか?

広告やアフィリエイトの運用を行う上で必ず必要になるワードですので、ご存じない方はぜひ以下のITPについての説明をご参照ください。

ITPってなに?

そもそも「ITP」とは何でしょうか。これは「Intelligent Tracking Prevention」の略で、iPhoneなどでお馴染みのApple社が、同社のブラウザ「Safari(サファリ)」に搭載しているトラッキング防止機能のことを指します。

トラッキングとは、特定のユーザーがどのサイトにアクセスしたか、どのページをどのくらいの時間見ていたか、といった動きを記録することです。

PCやスマートフォンなどでウェブサーフィンをしている際、一度アクセスしただけのサイトの広告が延々出てくる、という経験があると思いますが、これはトラッキング情報を元にしてサイトへの再訪問などを促しているわけですね。

ただし、これは必ずしもユーザーが望んでいるものではありません。自分の情報が勝手に記録されることを不快に思われる方も大勢いらっしゃると思います。

Apple社はこうしたユーザーのプライバシーを保護する目的でITPをSafariに搭載し、2018年9月にそのバージョンを2.0にアップデートしました。

対象はiOS12をインストールしたユーザーになります(iOS11の場合はITP1.0のまま)。

ITPが有効になっている場合の影響

ではこのITP2.0が有効になっているとどうなるのでしょうか。通常、WEBサイトにアクセスすると、トラッキング情報が書かれた「Cookie(クッキー)」というファイルが端末に送られてきます。

アクセスしたのがWEB広告やアフィリエイトの運用が行われているサイトである場合、このCookieを送ってくるのは主にGoogle社やYahoo、A8のような業者になるのですが、ITP2.0はこれを即時破棄します。

破棄されるのは、サイトから見た第三者(Google社など)が発行したCookie(サードパーティークッキーと言います)で、そのサイト自身が発行するCookie(ファーストパーティークッキーと言います)、例えばログインIDパスワードなどは破棄されません。

この流れでCookieが破棄されると、広告主側から見た場合に下記のような影響が生じます。

・広告経由での売上、成果数がわからなくなる
・一度訪問した人に対しての訴求(リターゲティング広告など)ができなくなる
・広告効果計測ツールなどを導入しても記録が行われない=分析ができない

要するに何もできなくなるわけですね。日本は外国に比べiPhoneのシェアが高いので、かなりのマイナスの影響が予想されます。

対策方法

これを受けて、Google社等の各社は対策に乗り出しました。簡単に言うと、サードパーティークッキーを使わない形でトラッキングを行うようになりました。これが「ITP対応」なわけです。

現在、各社の状況は次のようになっています。

・Google社
アドワーズ管理画面のリニューアルにともない、ITP対応のタグが発行されています。旧管理画面で発行されていたものと差し替えれば対応完了となります。

また、旧タグを使用していても、Googleアナリティクスと連携を行っていれば問題はありません。また、Googleタグマネージャも対応済となっています。

・Yahoo
スポンサードサーチの管理画面が発行するタグは一切対応していません。サポートに問い合わせたところ、「同様のお問い合わせが殺到しており、対応予定だが時期は未定」とのことでした。

一応、Yahooタグマネージャ経由での対策は発表されていますが、完全な動作保証はされていません。

・Facebook/Instagram
管理画面で発行されているピクセル(タグ)の仕様が10月24日に変更され、ファーストパーティークッキーを利用してトラッキングが行われるようになりました。

LINE、Twitterは特に発表されていません。また、アフィリエイトのA8、広告計測ツールのアドエビスなども対応済となっています。

対応を行っているところについては、必ずそれを導入するようにしましょう。

いたちごっこ

しかし、これで今までどおりの広告運用などができるようになると、Apple社にしてみればITP導入前に戻されてしまったわけで、何の意味もないことになります。

今後はApple社がさらにセキュリティを強化し、各社がまた対応、そしてApple社がまた……といういたちごっこが行われると予想されています。

Google社のような大手ならともかく、いずれ脱落していくところも出てきそうです。Yahooの腰が重いのも、このいたちごっこを嫌ってのことかもしれませんね。

まとめ

・「ITP」とはApple端末のSafariに搭載されたトラッキング防止機能のこと
・ITPが有効だと広告計測に大きな影響が出てしまう
・各社対応を進めているので、必ずそれを導入するようにしよう
・ただし、Apple社がさらなるセキュリティ強化を進めることが予想され、都度対応していかなければならない